寺社や家屋などの建物や土木工事での道具・工具を象った紋章です。
庵とは小屋のことをいいます。 屋形だけの造形が、時代の変化とともに屋根・柱を組合せて描かれるようになったようです。
井桁、井筒とも井戸の上部構造のことを指します。 方形・菱形のものを井桁といい、円型に変化したものを井筒として区別しています。
垣とは敷地の境界線に隔たりとして使用される垣根のことです。 玉垣(たまがき)・瑞垣(みずがき)・斎垣(いみがき)は神社など神域に用いられるものです。
六葉とは広い意味で六枚の花弁や葉をかたどった紋様を指し、 一見植物をモチーフにした紋章にも見えますが、 六葉=釘を隠すための六角形の装飾的建築金具(釘隠)のことをいいます。
建築補強のために柱部分間斜めに入れて使用されるものです。 それ以外に、食事に用いる箸や、呪符を組む竹など諸説あるらしいです。
信仰や結界としての役割もあり、神社関係・氏子などに多い紋とされています。 鳥居だけでなく鳥類や文字を組み合わせて描かれることもあります。